« クスサン=樟蚕 | トップページ | 草木塔を訪ねて② »

2015年10月16日 (金)

草木塔を訪ねて ①

10月16日 (金)  

「遠い昔の人の世の 草木を想う優しさよ

 森の恵みに手を合わせ 木流し仕事に日が暮れる

春よ来い早く来い 風薫る森の里

何を夢見る草木塔よ 水神様に寄り添って」

 この詩は、草木塔発祥の地といわれている、山形県米沢市田沢地区の「草木塔の里」をPRするために作られた「草木塔の詩」の二番の歌詞である。

 さらに三番には

 「静かに眠れ山の神 草木に宿る魂よ」と歌詞が続く。

 昨日先輩ら4人で「草木塔」と呼ばれる石塔が数多くあるという山形県米沢市の草木塔の里「田沢」を訪ねた。

 初めのうちは「草木塔」てなんだろうという疑問が先だったが、ネットで調べたりさらにこの度現地に行って直接目で確かめ、どうやら秋田での「山の神信仰」と共通する思想でないかという思いを強くした。

 「草木塔」という石碑は江戸時代の半ば、今の米沢市田沢地区塩地平地内に建てられたのが最初で、米沢市周辺と置賜地方に多くみられるとのことである。

 「草木塔」あるいは「草木供養塔」と刻まれている石碑は全国に120基、置賜地方に約86基ほど確認されており、その内田沢地区11基あるという。

 田沢地区は昔から林業が盛んで御林(おんばやし)と呼ぶ米沢藩(上杉)のご御料林を抱えており、薪材を米沢城下に川を使って大規模な「木流し」が行われたといわれる。

 また、安永年間の江戸大火や米沢城下の大火で必要となった大量の木材をこの地から伐採したことから、その供養と草木に感謝するため草木塔を建てたという説が有力のようだ。

 草木塔が建っている傍には「湯殿山」の石碑が多くみられるのは、上杉家の湯殿山信仰(真言宗)とのかかわりがあるのではないことの説がある。

 これまで、草木塔のことは全く無知でしたが、隣県の山形で自然恵み感謝する思想が江戸時代から延々と引き継がれてきたことは誠に素晴らしいことである。

**********

Dscf4858_640x480

Dscf4859_480x640   Dscf4861_480x640_2

「塩地平の草木塔」 現在確認されている最古の草木塔(安永9年、1780建立)であり、石碑が劣化し碑文が判然としない。江戸時代から木流し作業など林業に従事する人はこの草木塔に安全祈願したという。 まさに秋田での山の神信仰と同様である。

Dscf4865_480x640草木塔の標柱。


Img_20151016_0001_476x640_640x476草木塔の里の観光マップ。道の駅田沢「なごみの里」

|

« クスサン=樟蚕 | トップページ | 草木塔を訪ねて② »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537995/62488238

この記事へのトラックバック一覧です: 草木塔を訪ねて ①:

« クスサン=樟蚕 | トップページ | 草木塔を訪ねて② »