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2013年3月11日 (月)

お帰り クニマス

3月11日(月)snow

 春とはいえ寒い一日だった!

 昨日田沢湖湖畔で里帰りしたクニマスと対面してきました。

 田沢湖ハーブガーデン・ハートハーブでクニマス里帰りプロジェクト特別企画展があり、山梨県西湖で捕獲した個体から人工授精により生長している稚魚が展示されている。

 私の故郷田沢湖に昭和15年やはり生まれ故郷を流れる玉川の毒水(酸性水)が入れられて、クニマスが絶滅してから73年の歳月を経て、生きていたクニマスが故郷に帰ってきたのである。

 同時に田沢湖町生保内でクニマス発見に貢献された京都大学の中坊教授ほかの特別祈念講演もあり、貴重な話を聞くことができた。

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クニマスは黒い色をしていると思っていたが稚魚は銀色に輝いて元気に水槽を泳いでいた。稚魚のうちはヒメマスとの区別が難しいとの事である。



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クニマスは私が生まれる3年前の1935年(S10)に田沢湖から山梨県の西湖と本栖湖にそれぞれ10万粒の発眼卵を80円で移植したいう記録が残っている。

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京都大学に保存されている大正時代の田沢湖産クニマスの標本。田沢湖産のクニマスは日本に14個体、アメリカに3個体あるという。日本の14個体の内9個体が京都大学に保存されているそうだ。当時からクニマスは貴重な存在だったらしい。 

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田沢湖町総合開発センターで行われた特別記念講演の会場

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「絶滅・発見・正体そして保全」と題して講演した京都大学中坊徹次教授。クニマスはヒメマスに似ているが遺伝子解析から交雑の可能性が低く、西湖でクニマスとして生き延びてきたという。またヒメマスは浅いところで産卵するが、クニマスは水深の深いところ、水温が4℃の低水温で産卵するとのこと。西湖でも水深30~40mのところで産卵しており、田沢湖に残っている記録と一致しているようだ。産卵期に入るとクニマスの体色が黒くなるらしい(木ノ尻鱒)

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田沢湖でクニマス探しと資料収集に貢献した三浦久兵衛(1921~2005)の長男で地元田沢湖で父の意思を引き継ぎクニマス探しに努力している三浦久氏。今回「クニマスとの関わりと里帰り」と題して講演した。

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三浦 久が中心となって田沢湖に丸木舟を復元させた。昭和初期まではこのような丸木舟でクニマス魚をしていたものと思う。クニマスは深いところに住んでいるので釣りによる魚はなかったようである。

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もう一人の講演者大曲農業高校教諭の大沼克彦氏。「田沢湖にクニマスは住めるのか」と題し、田沢湖の酸性水の新たな中性化方法についての研究成果を報告した。

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